コラムColumn
噛み締め、食いしばりについて
こんにちは、みやはら歯科クリニック武蔵小金井院長の宮原慎太郎です。
今回は、最近歯の痛みの原因としても増えてきている噛み締め、食いしばりについてお話しします。
宮原 慎太郎 院長
2018年 東京医科歯科大学卒業
2018年 東京医科歯科大学にて臨床研修
2019年 医療法人社団悠和会 北野坂鳥居歯科医院 麻布十番歯科オーラルケア 兼任
2020年 医療法人社団悠和会 麻布十番歯科オーラルケア 分院長就任
2023年 みやはら歯科クリニック 開院
医院名:みやはら歯科クリニック 武蔵小金井
所在地: 〒184-0004
東京都小金井市本町1丁目8―11
アーバン武蔵小金井1F
日常歯牙接触癖
異常のない顎の場合、力を抜いた状態では上下の歯が接触しません。
本来、上下の歯が接触している時間は30分に満たないと言われています。
食事の際には必ず上下の歯が接触するので、日中食いしばったり夜歯軋りをしている方は必ずこれを超えてきます。
生活の中で絶えず歯が接触している人は、筋肉が絶えず働き続け疲れやすい状態になっているのに加え、顎の関節にも負荷がかかり続けている可能性が高いです。
日常で歯が接触している 時間の長い状態のことをTCH(日常歯牙接触癖)と言います。
チェック方法
自分にはそんな癖はない!そうおっしゃる方が多いかもしれません。
例えば、テレビを見ている時、仕事に集中している時、スポーツや楽器演奏をしているとき、様々な場面で食いしばりが起きているリスクがあります。
一つのチェック方法として、
・頬の粘膜を見てみましょう。頬の内側に前後に走る線がついてはいませんか?
・舌の側面を見てみましょ う。舌の側面にボコボコとした歯の跡がついていませんか?
・歯の根本を見てみましょう。 歯茎が不自然に下がってはいませんか?
このような跡がある方は、日常食いしばっている 可能性が高く、顎関節症のリスクがとても高い状態といえます。
食いしばっているなと思ったら
このような癖のある方は、食いしばってしまっていると感じた時は、ふっと肩の力を抜 き深呼吸をしましょう。
さらにこの癖を治していく上で大切なのが、1日の中で何度かこのことを思い出すことです。
例えば自分の中でスマホを触ったときに食いしばっていないか確認する、など。
行動療法と呼ばれる方法ですがこの癖を治していくにはこの方法が最も良いとされています。
顎関節症リスクを減らしましょう
歯や顎への負担を減らすことは、歯の寿命を長くすることや、顎関節症になるリスクを減らしてくれます。
顎関節症の治療には、ナイトガード(夜寝ている間につけていただくマウスピース)やボトックスなどを併用することが多いです。
しかし、この癖が治らないと改善していかない場合も多く存在します。
治癒するためには、自身の生活を振り返り、 担当医の指示のもと、適切な対処をすることがとても大切です。
食いしばりでの歯の痛み、かたこり、腰痛等でお悩みの方は是非一度ご相談下さい。
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