院長・スタッフ紹介|武蔵小金井駅で歯科をお探しの方はみやはら歯科クリニック 武蔵小金井まで

みやはら歯科クリニック 武蔵小金井
みやはら歯科クリニック 武蔵小金井
〒184-0004 東京都小金井市本町1丁目8―11 
アーバン武蔵小金井1F

コラムColumn

10代20代でも歯周病になる?侵襲性歯周炎の早期発見・早期治療のためにできること

みなさん、こんにちは。
「武蔵小金井駅」南口から徒歩2分の歯医者【みやはら歯科クリニック武蔵小金井】です。

 

歯周病は、年を取ってからなる病気だと思っていませんか?
確かに、年齢とともにに歯周病になる方の割合は増加しています。
けれども、歯周病はミドル世代以上に限定された病気ではありません。
10代や20代で歯周病を発症する方もいるのです。

 

2022年の歯科疾患実態調査によりますと、4㎜以上の歯周ポケットを有している人は45~54歳で43.7%、55~64歳で47.5%、65歳以上になると半数以上となり、年齢を重ねる方が歯周病リスクが高くなっています。
しかし、15~24歳では17.8%、25~34歳では32.7%と、若い世代でも決して歯周病リスクが低いわけではないことがわかります。


(参考:厚生労働省「令和4年度歯科疾患実態調査の概要」p23表20より) >

 

若い世代に見られる「侵襲性歯周炎」は進行が非常に早く、あっという間に顎の骨を溶かしてしまう恐れがあります。
ここでは、「侵襲性歯周炎」についてくわしくお話しします。

 

宮原 慎太郎 院長
宮原 慎太郎 院長

宮原 慎太郎 院長


2018年 東京医科歯科大学卒業
2018年 東京医科歯科大学にて臨床研修
2019年 医療法人社団悠和会 北野坂鳥居歯科医院 麻布十番歯科オーラルケア 兼任
2020年 医療法人社団悠和会 麻布十番歯科オーラルケア 分院長就任
2023年 みやはら歯科クリニック 開院


医院名:みやはら歯科クリニック 武蔵小金井
所在地: 〒184-0004
東京都小金井市本町1丁目8―11 
アーバン武蔵小金井1F

 

 

大人の歯周病とは違う?侵襲性歯周炎とは

多くの方に認知されている「歯周病」というのは、「慢性歯周炎」であることがほとんとです。
「慢性歯周炎」にかかると、お口の中の歯周病菌によって歯ぐきが炎症し、歯を支えている骨が次第に溶かされて最終的に歯を失います。
初期の段階では自覚できる症状はほとんどなく、段階的に進行するのが特徴です。

 

一方、「侵襲性歯周炎」とは、比較的若い世代に見られる歯周病で、以前は「若年性歯周炎」ともよばれていました。
「侵襲性歯周炎」の症状は、通常の歯周病とほとんど同じです。
まず歯ぐきが腫れて出血するようになり、さらに悪化すると、歯を支えている骨が破壊され、歯がぐらぐらしたり、痛みを伴ったりするようになります。
歯周炎特有の口臭もあり、症状が進行するにしたがって口臭がきつくなります。

 

「侵襲性歯周炎」に限られた特徴は、以下の通りです。

 

・若年層に多く発症する

いわゆる歯周病は、年齢とともに増加傾向にあり、症状も進行しやすくなります。
侵襲性歯周炎は、10〜30代で発症することが多いとされていて、早ければ小児期に発症することもあります。

 

・急速に進行する

一般的な歯周病は、原因となる歯垢(プラーク)の付着量や全身の健康状態によって進行の速度は変わります。
侵襲性歯周炎では、プラークの付着量や全身の健康状態に関係なく、歯周組織が急速に破壊されます。

 

・局所的に発症することがある

歯周病は全顎的に発症するケースが多く見られます。
侵襲性歯周炎は、上顎から下顎まで全体的に症状があらわれるタイプと、前歯と6歳臼歯ともよばれる第一大臼歯に局所的に症状があらわれるタイプの2種類に分類されますが、どちらのタイプでも、歯を支えている歯槽骨の吸収が急速に進行するため、歯周ポケットがどんどん深くなり、歯が抜け落ちやすいのが特徴です。

 

・治療が難しい

侵襲性歯周炎の場合、歯垢(プラーク)の付着量とは関係なく進行します。
一般的な歯周病では、原因となるプラークを徹底的に除去することで症状の改善をめざしますが、侵襲性歯周炎では、通常の治療では思っていたような効果を得られないことがあります。
また、若いうちに歯がグラグラしたり、歯ぐきから出血したりすることで、精神的な負担を感じることもあるのです。

 

 

侵襲性歯周炎の原因

侵襲性歯周炎になる原因ははっきりと特定されていませんが、次の要因が考えられます。

 

特異な歯周病菌

歯周病の原因となる歯周病菌には、さまざまな種類があります。
その中でも、侵襲性歯周炎の原因となっていると考えられているのが、「A.a菌(アグレガチバクター・アクチノミセテムコミタンス菌)」と呼ばれる細菌です。
A.a菌は侵襲性歯周炎の患者さまから高い頻度で検出されていて、歯ぐきが健康な状態の方からはほとんど検出されていません。
A.a.菌は、一般的な歯周病菌よりも強い毒を排出するため、プラークの量が少なくても歯ぐきなどに炎症が起こりやすく、歯周病が進行しやすいと考えられています。
さらに、せん毛を持つため歯ぐきに付着しやすく、歯ぐきの内部にまで侵入するといわれていて、A.a菌を取り除くことは非常に困難なのです。
多くの歯周病菌は唾液を介しての感染が多いとされていますが、A.a菌も同様に、唾液を介してお口に入ってくる可能性があります。

 

遺伝的な要素

侵襲性歯周病は、家族でかかる症例が多いことから、遺伝的な要因も疑われていますがまだ特定には至っていません。
ただ同じように生活していることで、同じ病気に感染・発症する可能性が高くなります。
また、夫婦間、親子間で唾液を介して移し合っている可能性もありますので、すでに家族の中で侵襲性歯周炎にかかっている方がいれば、早めに予防ケアを行うことをおすすめします。

 

免疫機能の低下

侵襲性歯周病の感染には、免疫機能の低下が関係しているとされています。
お口の中の些細な汚れにも、過剰に反応し炎症を起こす恐れがありますので、感染が疑われる場合は、特に丁寧にお口のケアをする必要があります。

 

 

侵襲性歯周炎の診断と治療方法

侵襲性歯周炎と診断する方法と診断された場合の治療法は以下の通りです。

 

侵襲性歯周炎の診断

A.a.菌に感染しているかどうかは、PCR(プラークコントロールレコード)法という検査法で調べられます。
PCR法では、顕微鏡では判別できないほどの小さな細菌を見つけることが可能です。
PCR法では唾液を採取し、歯周病菌などのDNAを増殖させます。
それを分析し、口の中にいる歯周病菌の種類や量を測定することができます。
また、35歳未満で、歯周病が原因と思われる歯槽骨の破壊が2歯以上で見られる場合は、侵襲性歯周炎と診断されます。

 

侵襲性歯周炎の治療法

侵襲性歯周炎の治療の基本は、一般的な歯周病の治療と同じで、原因となる歯垢(プラーク)や歯石の除去です。
ただし、侵襲性歯周炎の場合は、一般的な歯周病と異なり、プラークや歯石の量が少なくても炎症が起こりやすいとされていますので、定期的に歯科を受診してケアを受けることが大切です。
また、通常の歯周病治療に加え、抗菌剤や抗生物質といった薬物療法が有効な場合もあります。
重症化している場合は、歯ぐきを切開して歯石の除去を行う外科的処置を行います。
治療後も再発しないように、歯科でのケアとご家庭でのセルフケアを併用しましょう。

 

 

侵襲性歯周炎を早期発見・早期治療するためにできること

侵襲性歯周炎は急速に進行するため、早期発見・早期治療が大切です。

 

定期検診

歯周病は初期の段階では自覚できる症状がほとんどありません。
そのため、気付かないうちに進行し、「おかしい」と思ったときには重症化しているケースもめずらしくないのです。
定期的に歯科医院を受診することで、歯周病を早期発見できる可能性が高まります。
定期検診では、歯磨きの状況を見て、磨き残しがあれば専門の機器と薬剤を使用したクリーニングで汚れを除去します。

 

また、お一人お一人に合わせたブラッシングやデンタルケア製品の選び方をアドバイスすることも可能です。
気になるところがなくても定期的に歯科を受診する習慣をご家族皆さまでつけることが大切です。

 

セルフケア

歯科で行うケアだけでは歯周病を予防することはできません。
毎日しっかりと歯を磨き、歯垢(プラーク)を溜めないように心がけましょう。
歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを使うことも効果的です。
歯ブラシだけで落とせる汚れは全体の6割ほどとされています。
デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、除去率が大幅にアップしますので、積極的に取り入れましょう。


(参考:神奈川県「今日からはじめるすき間ケア」より) >

 

また、「自分には関係ない」と思わずにセルフチェックを行う習慣も大切です。
ご自身で定期的に次の項目に当てはまるものがないかを確認しましょう。

・歯ぐきがムズムズする
・歯磨きやフロスを使うと歯ぐきから出血する
・朝起きると口の中がネバネバしている
・歯が長くなったような気がする
・知覚過敏の症状がある
・歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなった
・グラグラする歯がある

一つでも当てはまるものがあれば、できるだけ早く受診しましょう。
思春期のお子さまをお持ちの方は、「若い子には関係ない」と思わずに、気になるところがないかなどのお声がけもお願いします。

 

 

歯周病予防は「みやはら歯科クリニック武蔵小金井」にご相談ください

当院では、歯周病予防に力を入れています。
歯周病は重症化すると歯を失うリスクが高くなります。
生まれ持った歯は生涯の宝物です。
侵襲性歯周病が原因で失った歯は、二度と元には戻りません。
特に、若い方の場合、歯を失うことで精神的な負担も大きくなることが予想されます。
また、歯周病が重症化すると全身の健康にも悪い影響をおよぼす恐れがあります。
いつまでも健康に過ごせるように、私たちと一緒に歯周病予防に取り組みましょう。

 

小金井市の「みやはら歯科クリニック武蔵小金井」は、JR中央線「武蔵小金井駅」南口から徒歩2分と、駅から近く、お仕事やお買い物の帰りなどに立ち寄りやすい歯科医院です。
土曜・日曜も9時から17時まで休まず診療していますので、ライフスタイルに合わせてご都合のいい時間にお越しください(2024年1月現在)。
来院予約には便利なWEB予約をご利用ください。


当院のアクセスはこちらから >