コラムColumn
むし歯の大きさと進行度合いについて
こんにちは、みやはら歯科クリニック武蔵小金井院長の宮原慎太郎です。今回は虫歯の進行についてお話しします。
宮原 慎太郎 院長
2018年 東京医科歯科大学卒業
2018年 東京医科歯科大学にて臨床研修
2019年 医療法人社団悠和会 北野坂鳥居歯科医院 麻布十番歯科オーラルケア 兼任
2020年 医療法人社団悠和会 麻布十番歯科オーラルケア 分院長就任
2023年 みやはら歯科クリニック 開院
医院名:みやはら歯科クリニック 武蔵小金井
所在地: 〒184-0004
東京都小金井市本町1丁目8―11
アーバン武蔵小金井1F
虫歯の段階
まず僕らは基本的な考え方として虫歯を0~4段階で進行の度合いを判断していますのでその基準について説明します。虫歯はカリエスと言いますのでC0~C4という表記でお話しします。
C0
まずC0の段階です。汚れが付着している時間が長いと歯の外側の組織であるエナメル質が溶け始めます。この状態を脱灰と言います。しかし溶け初めの段階で汚れが取れている状態が続くと健康な元の状態に戻ります。これを再石灰化と言います。つまり、しっかり磨けていれば元の状態に戻れるので、C0の段階では治療の介入は要りません。
C1
次にC1の段階です。この段階では脱灰と呼ばれる状態が続き、歯のエナメル質に限局して虫歯になってしまっている状態です。この段階についても、しっかり汚れが取れていて虫歯菌への栄養の供給がなければ進行しないと言われていますので虫歯治療のガイドラインではこの段階も治療の介入は必要ないとされています。
C2
次にC2の段階です。エナメル質を超えて中の象牙質という組織まで虫歯が進行した状態です。
状況によってはここまで進行すると冷たいものが染みる、噛むと痛い、などの症状が出てくることも珍しくありません。この段階になると早い段階での治療の介入が必要になります。当院で行っているダイレクトボンディングやセラミックなどの白い詰め物の治療はこの段階の虫歯に行われる治療です。
C3
次にC3の段階です。象牙質の中をぐんぐん進行し、中の神経に影響が出てくるのがこの段階です。
症状としてはズキズキ痛い、噛むと痛いなどが出てきます。この段階まで進行すると基本的には歯の中の神経を抜く治療が必要になります。
C4
最後にC4の段階です。歯が痛いのを放置しそのままにしていると歯のあたまが溶けてなくなってしまうほど大きくなります。この段階では基本的には治療の介入は難しく、抜歯になってしまうケースも多いです。
以上が虫歯の進行度合いについてですが、当院ではそれぞれの進行度合いを精密に検査し、なる
べくご自身の歯をのこし、なるべく神経を残し、なるべく健康な歯を削らない治療を心がけてい
ます。
症状のない段階で虫歯を発見することが非常に大切になりますので症状の有無に関わらず歯医者が久しぶりの方は是非当院へお越しください。
こちらの記事もあわせてご参考にしてみてくださいね。
おすすめの関連記事
2023.01.27 [金]
大きなむし歯の治療で使う「インレー」とは 方法や種類について解説
最近の投稿
- 気になる出っ歯はマウスピース矯正で治せますか?マウスピース矯正で改善できる歯並びについて
- ホワイトニングで白くなる歯と白くならない歯の違いは?白くならないケースと対処法について
- インプラント手術後は仕事に行ける?食事はいつから?術後の過ごし方のポイント
- 10代20代でも歯周病になる?侵襲性歯周炎の早期発見・早期治療のためにできること
- 気になる前歯をスピーディに整えたい!部分矯正に向いている歯並びについて