コラムColumn
歯の補強、神経の治療後に必要な土台、コアについて歯科医師が詳しく解説
こんにちは。みやはら歯科クリニック武蔵小金井院長の宮原です。今回は、神経の治療をした後に必要になる土台(コア)について説明します。
宮原 慎太郎 院長
2018年 東京医科歯科大学卒業
2018年 東京医科歯科大学にて臨床研修
2019年 医療法人社団悠和会 北野坂鳥居歯科医院 麻布十番歯科オーラルケア 兼任
2020年 医療法人社団悠和会 麻布十番歯科オーラルケア 分院長就任
2023年 みやはら歯科クリニック 開院
医院名:みやはら歯科クリニック 武蔵小金井
所在地: 〒184-0004
東京都小金井市本町1丁目8―11
アーバン武蔵小金井1F
土台の必要性とは
歯の痛み等の原因から神経を取る治療を余儀なくされた場合、歯の真ん中に穴を開けて神経の
治療を行っていきます。その穴から中の消毒を行い、材料を詰めていきます。すると、神経の入っ
ていた管の中には材料が充填されるものの、歯の真ん中が空洞の状態になってしまします。空洞
の状態だと歯の強度が落ちてしましますので、そこで登場するのがこのコアと呼ばれる土台で
す。コアを歯の真ん中に入れることでは自体の強度を高め、歯の寿命を伸ばしてくれることになり
ます。
コアの種類
では、コア(土台)の種類について説明します。コアには主に3種類ありそれぞれ利点欠点が
あります。
1メタルコア
全体が金属でできている土台です。メリットとしては非常に頑丈な材料なので残っている歯の部
分が少ない際に補強材としての効果を強く発揮します。しかし、頑丈であるが故に数年後にご自
身の歯の方が折れてしまう事が多く、当院では使用しておりません。
2レジンコア
全体がレジンと言われる樹脂の材料でできている土台になります。メリットとしては、白い材料
なのでプラスチックの被せ物等を入れても中の色が透けることはありません。デメリットとして
は、レジン自体はそこまで強度の強いものではないのでご自身の歯の残っている量が少ない場合
は補強のために中に金属のネジを入れる事があります。
3ファイバーコア
レジン形の材料で土台を立てていく中に、ファイバーポストというグラスファイバーの心棒を入れ
ます。このグラスファイバーの心棒は硬さが歯に非常に近く、しなってくれるので力がかかった時
に歯を守ってくれる役割をします。歯の寿命を一番長く持たせることのできる土台です。
一昔前は、金属の材料がよく使われておりましたが、当院では2、3のどちらかを使います。神
経の治療をした後には必ず必要となる治療で、歯の寿命に関わってくる治療ですのでわからない
事があれば是非ご相談ください。
こちらの記事もあわせてご参考にしてみてくださいね。
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